上田上牧町 真光寺 報恩講

geniusloci2006-11-16


 浄土真宗のお寺では毎年盛大に行われる「報恩講」という、親鸞聖人への感謝の儀式の見学に行ってきました。
仏教大学のS先生、学生2名と一緒に伺いました。S先生の解説を聞きながら、「報恩講」について基本的なことを知り、少し、早くついたので牧町の「八幡神社」に参拝に行きました。

真光寺の「報恩講」は1日行われ、午前は尼講(70〜90歳のおあばあちゃん)対象、午後は二十八日講(50〜80歳のおじいちゃん)対象、夜は一般の方と3部に分かれて、それぞれ毎回、法要・説法が行われます。

今回は尼講にお邪魔し、その後社務所で住職と説法をされた草津から来られた住職にお話を聞きました。今では簡略された「絵系図参り」「講汁」「七夜」などのお話を伺うことができました。また、草津のみくら大根と牧町の芝や割木の交換が昔から行われているなど、お互いの地域で採れないものを物々交換しながら補ってきたお話を聞くことができました。

また、帰りに本堂を見学させていただくと、尼講のおばあさんが4人まだおられて、昔のくらしについて聞き取りができました。
「田上手ぬぐいはどういうときに使ったか」「戦後の米の価格の急激な変化の中での買い物」「芝刈りのコツ」「芝の束を美しくつくること」など、次々と話してくださり語り口調のなかにいきいきとした山や里での暮らしぶりが見えるようでした。

最後にお年を聞くと、なんと90歳の方がお二人、80歳代の方がお二人!この続きは日を改め、じっくり伺いたいと再会をお願いしました。

帰りは、牧町、芝原町、堂町を散策しながら瀬田キャンパスまで徒歩40分。
次に繋がる充実した一日でした。